『不動産一括査定サイトのメリット・デメリット』

不動産一括査定サイトのメリット・デメリット

　住まいの売却を考えた時、誰もが「1万円でも高く売りたい」と願うはず。お客様の大切な資産ですから、その願いは当然のことです。では、どうすれば高く売れるのか。やはり、プロである不動産会社に相談するのが一番でしょう。とはいえ、世の中には星の数ほどたくさんの不動産会社が存在しています。まずは近所の不動産会社に相談するのが一般的な方法ですが、いちいち電話をしたり、足を運んだりするのは面倒ですし、その会社がベスト（＝一番高く売れる）とは限りません。「どの会社に相談すれば一番高く売れるのだろう…」と途方に暮れてしまいますよね。そんな時便利なのが「不動産一括査定サイト」。これはその名の通り、複数の不動産会社に一括で住まいの査定を依頼できるインターネットのサービスです。パソコンやスマホから必要な情報を入力するだけで、複数の不動産会社に一度に査定依頼ができます。不動産会社に電話したり、出向いたりする手間も時間も必要ありません。ただし、不動産一括査定サイトにはメリットもあれば、デメリットも存在します。まずはメリットを紹介しましょう。

◇メリット

まず、言うまでもなく、他社との比較が容易に、しかも無料でできるのが最大のメリットです。一社だけでは、提示された査定額が高いのか安いのかがわかりません。複数の不動産会社からの査定額を得ることで、比較はもちろん、相場の金額も見えてきます。また、自分で不動産会社を探そうとすると、広告で見聞きする大手の不動産会社を真っ先に思い浮かべがち。しかし、大手に依頼するのが必ずしも正解ではない場合が実際には多々あります。不動産一括査定サイトを利用した場合、中小や零細ながらも地域密着型の不動産会社が見つかることがよくあり、これも大きなメリットです。お客様の中には「中小や零細の会社は、ちょっと頼りないなあ…」と思う人がいるかもしれません。しかし、地域に密着しているからこそ、その地域のことを熟知している会社が多いのも事実。そのため、大手よりその地域の相場をしっかりと把握しているという強みを持つ中小や零細の不動産会社が多いのです。比較する不動産会社の数が多いに越したことはありませんが、売りたい住まいがある地域に対応している会社がすぐ見つかるという点でも不動産一括査定サイトは便利と言えるでしょう。不動産一括査定サイトによりますが、1,000もの不動産会社が登録しているサービスもあります。「売るのはまだ先だが、参考のために査定額を知りたい」と言った場合も気軽に利用できるのがメリットです。

◇デメリット

一方、不動産一括査定サイトの最大のデメリットは「依頼した不動産会社から一斉にメールや電話が掛かってくること」が挙げられます。不動産会社から見ると、「査定の依頼があったということは、いま連絡が取れる状態にあるということ」になりますから、営業マンが常駐している会社ならすぐに連絡をしてきます。それが、たとえ夜遅くであっても、はたまた、昼休みの時間であったとしても、躊躇なく電話をしてくるのが不動産会社の常。したがって、余裕のある時など、タイミングを考えて申し込みをした方が良いでしょう。どのような不動産一括査定サイトも電話番号の入力は必須項目になっているようです。電話営業を受けたくない場合、希望欄や要望欄などに「内密に行いたいため、対応はメールのみでお願いします」とコメントを添えておくことをお勧めします（それでもシレッと電話をかけてくる会社はあると思いますが…）。不動産一括査定サイトを使う場合、パソコンやスマホで依頼ができてしまうため、機械的なマッチングの感覚になってしまうかもしれません。しかし、サイトの向こう側には不動産会社の営業マンがいることを忘れないでください。不動産一括査定サイトは、不動産会社に実際に足を運ばなくても、ネットから一括査定の申し込みができるというサービス。「ただ単に現状の査定額を知りたいだけ」という場合、個人情報の入力は慎重に判断した方がいいかもしれません。そしてもうひとつ、相場よりも飛び抜けて高い査定額を提示してくる不動産会社があります。思わず「おっ、やった！」と胸が高鳴ってしまいますが、要注意。不動産会社から見た場合、不動産一括査定サイトの利用にはお金がかかっています。どうしても元を取りたい不動産会社としては、高い査定額でお客様を呼び込み、専任契約を勝ち取るのが狙いだからです。査定額はあくまでも目安にすぎません。実際の売却金額は不動産会社の腕次第です。査定額だけでなく、不動産会社の雰囲気や営業マンの対応などを総合的に見た上で、大切な住まいを任せる会社を判断するべきです。当社では査定はもちろん、他社のセカンドオピニオンも承っております。ぜひご相談ください。